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ホーム句集 > 単行本田中久幸句集『瓜の花』(うりのはな)
書籍詳細

田中久幸句集『瓜の花』(うりのはな)[9784781417882]

販売価格: 2,600円(税別)
(税込: 2,860円)
[在庫あり]
数量:
◆第一句集

初蝶の森の光となりゆけり

湧き立つように現出した一つの生命体「初蝶」が心象の景へと移行した瞬間である。
  懸鳥の玉虫色に光りけり
  姫百合の淡き光を活けにけり
  綿虫を掴めば光失へり
懸鳥の妖しさ、姫百合の華やぎ、綿虫という命の息づき……。いずれも光を伴う美的情調の極みと言えよう。久幸さんを光の魔導師だと思う所以である。

帯・谷口智行

◆自選十二句

鶯の喉の膨らみ見えにけり
見下ろして聴く時鳥山の寺
茄子の馬手綱もかけてありにけり
能登の潮零さぬやうに栄螺焼く
海鞘を糶る津波後三年育てきて
朝刊に少女の意見鵤鳴く
ほうたるやこの川に村育まれ
瓜の花谷は暮しのあるところ
遠花火果てて漁火残りけり
戦災の榧を遠目に若菜摘む
さざ波の綺羅にも触れて松手入
煤竹を手に手に僧の散りゆけり

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[たなかひさゆき(1945〜)「運河」天水集同人]
装丁:山根佐保(ream)
四六判並製カバー装
190頁
2025/11/27刊行
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