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ホーム句集 > 単行本大沼正明句集『異執』(いしゅう)
書籍詳細

大沼正明句集『異執』(いしゅう)[9784781405469]

販売価格: 3,000円(税別)
(税込: 3,300円)
[【在庫切れ】]
2013年度吟遊俳句賞を受賞しました!
第12回鬣TATEGAMI俳句賞を受賞しました!

◆含羞と傲岸
おおらかな童心が大沼の世界像の中心軸かもしれない。(栞より:夏石番矢)
この分厚い鈍器を、二十一世紀はどう評価するだろうか。(栞より:江里昭彦)
これは事件である。この原稿を読みはじめると、すぐその思いを強くした。(栞より:大石雄介)


◆自選一五句より
寧の生家はあの解放大路の暗帰りぬ
しぐれとお金は大人の生き物こりこりす
園児すでに旅人シーソーに日と月
自死遺児てふ四個のイ段の音ありて
ちちははや十ほどの空家列車化し
どこも冬の光ヒッ、チ、コッ、クと鳥語せり
貧から品罅から日々が洩るるごとく
膝上はるか喉もうマチュピチュ囀るらん
フランスパンに騎ったら騎ったで巨根戦争す
口腔派口腔派どっちも原発に口あいてた



[おおぬままさあき(1946〜)「DA俳句」所属]
栞:夏石番矢、江里昭彦、大石雄介
装画:吉田克朗
装丁:和兎
A5判上製カバー装
224頁
2013.04.08刊行
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