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ホーム句集 > 単行本津端きしを句集『端居』(はしい)
書籍詳細

津端きしを句集『端居』(はしい)[9784781402581]

販売価格: 2,581円(税別)
(税込: 2,839円)
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◆硬軟自在の作風
山河つらぬく高速路敗戦日
国破れて六十余年、日本列島にめぐらされた高速道路。平和と繁栄への懐疑がにじむ。

部屋広くなり暗くなる雛納め
雛壇が片付けられ、部屋は広くなったが、華やかさが失われた。祭のあとの淋しさ。

硬軟自在な作品に、温厚な人柄が出ている句集である。
(帯より:鷹羽狩行)

◆鷹羽狩行選
母在りし日のごとき風端居して
部屋広くなり暗くなる雛納め
山河つらぬく高速路敗戦日
百獣の王仰向けに涅槃哭く
たなごころ桃の形に桃洗ふ
重力をかたちにすれば青瓢
家中の神を束ねて札納
花種蒔く祈るかたちに跪き
口笛のかすれは秋思とも違ふ
掌の上の円熟といふ熟柿かな

*

[つばたきしお(1928〜)「狩」同人]
序句/帯:鷹羽狩行
跋:藤井圀彦
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装
172頁
2010.06.24刊行
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