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ホーム句集 > 単行本江原富美子句集『白夕立』(しろゆうだち)
書籍詳細

江原富美子句集『白夕立』(しろゆうだち)[9784894024052]

販売価格: 2,400円(税別)
(税込: 2,640円)
[【在庫切れ】]
◆ 著者第一句集
<ほととぎす啼くたび夫のわれを見る>
鳥好きの夫君が時鳥の啼くたびに、少し遅れて歩く、あるいは一緒に歩いている作者を見たり、振り返っては「ほら、ほととぎす」と口に出さずに知らせるというか、目で話をするのか、阿吽の呼吸で頷き合っている姿が、思い浮かぶような情景である。(略)
 穏やかに充足した日々の中から編まれた、句集『白夕立』は、声を大にせず、微笑と倶にここに存在し、俳歴だけの略歴に半生を委託するかのように佇んでいる。こんなにさっぱりとした句集も少ないだろう。そこに作者の心意気を汲みとって頂きたいと思う。
 快き読後感のままに、花のあとのしばたたくような若葉を感じつつ擱筆。山田みづえ(序文より)

     葡萄棚枯れてふるさと眠りそむ
     天狗山より白夕立の来たりけり
     もやもやの友の抽象画あたたかし
     木下闇都恋しと真野御陵
     鉄線花の白の大きく母いまさず
     心地よき風や葭切もう来たか

序文・山田みづえ 装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装 194頁

●著者略歴
昭和11年栃木県生れ。昭和19年山梨県甲府市に移る。平成2年「木語」入会。木語同人。俳人協会会員
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