出版社ふらんす堂の句集・歌集・詩集などを扱うオンラインショップです。
■百首シリーズ■
最新刊
1700円(税抜)


『岡井隆の百首』



『与謝野晶子の百首』



『落合直文の百首』



『山崎方代の百首』



『寺山修司の百首』



『森鴎外の百首』




■現代俳句文庫■
最新刊
1200円(税抜)


『金子敦句集』




■大阪俳人シリーズ■
最新刊
1200円(税抜)


『四明句集』




ホーム入門書 > 365日俳句シリーズ稲畑広太郎著『曽祖父 虚子の一句』(ひいじいさん きょしのいっく)
書籍詳細

稲畑広太郎著『曽祖父 虚子の一句』(ひいじいさん きょしのいっく)[9784894025116]

販売価格: 2,200円(税別)
(税込: 2,420円)
[【在庫切れ】]
[立ち読みする]

虚子の曽孫である著者が、一日一句という形で366日虚子作品を鑑賞。自在にしてユニークな語り口。豊富な資料に基づいた新しい見解。虚子再発見の魅力に溢れた一冊。

◆ 虚子再発見!
  昨年ふらんす堂HP連載の一日一句が一冊になりました!
虚子の曽孫である著者が一日一句という形で366日虚子作品を鑑賞。自在にしてユニークな語り口。豊富な資料に基づいた新しい見解。虚子再発見の魅力に溢れた好著。
(帯文より)

文中にもあるが、作品の日付は虚子が作句した日付そのものである。平成十二年は閏年で三百六十六句であるが、漏れなく虚子は年代はともかくとして句を毎日作っていた。発見、というのも大袈裟であるが句数の少ない「特異日」のような日もあり、それなりに私にとっては興味深く調べられたと思う。
著者(あとがきより)

一月一日(元旦)
   先づ女房の顔を見て年改まる
さて、第一日目から、何やら意味不明と感じた方もおられるのではないか。実はこの句には「前書き」というものがあり、それによると「鎌倉に有り偶々室を異にして同宿せる新婚の湖南に贈る」と書いてある。有名な東洋史学者である内藤湖南(一八六八〜一九三四)である。俳句を彼にプレゼントしたのである。結婚して初めての新年を迎えた瞬間、横に新妻の微笑んでいる姿がある。虚子は友人のそんなほのぼのとした情景を詠んで贈ったのである。この時まだ虚子は独身であった。明治三十年作。句集『年代順虚子俳句全集』所収。(新年・新年)

十月一日
   賤ヶ嶽過ぎて稲田の開け来し
いよいよこの句から十月である。読者は御存知の事と思うが、十月といえば俳句ではもう晩秋なのである。巷では運動会や文化祭のシーズンをこれから迎える事になるのだろうが、歳時記ではいよいよ秋も終わりを告げる季題が多い。「やや寒」「うそ寒」「肌寒」「夜寒」等々晩秋の佇まいを見せている季題が多い。虚子はこの日この句の前書きによると「三国より京都へ」向かっている。(中略)この句のルートとは厳密には違うが、新幹線で米原駅へ。乗り換えてちょうど「賤ヶ嶽(正確には賤ヶ岳か)」という、あの戦国時代の合戦で有名な山の横を通る。今日の句を見て驚いたのは、平成十一年の景色とほとんど変わっていないのである。日本にはまだこんな光景が随所にみられるのだろうか。捨てたもんではない。昭和二十七年作。句集『句日記』所収。(稲・秋)



Amazonでの本の購入はこちらより
Amazon



装丁・山崎登 四六判並製カバー装 418頁
【注】ふらんす堂友の会の方以外の注文は 先払い となっております
カード決済・ネットバンキング決済以外のお客様は、注文確定メールに払込先が記載してありますので、そちらからお振込みください。
払込が確認でき次第順次発送いたします。書籍代と送料の他に別途振込手数料がかかります。
予約の商品などを購入される場合、在庫のあるものと一緒に購入されますと、送料一律の関係から、発送は予約商品発売後になります。
インボイス制度の適格請求書が必要な方は備考にその旨をご記載ください。
関連書籍