ホーム|シリーズ別: 精鋭俳句叢書 > neige (雪シリーズ)高田正子句集『花実』(かじつ)
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高田正子句集『花実』(かじつ)

高田正子句集『花実』(かじつ)[4894027666]

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第29回 俳人協会賞新人賞受賞!

栞・茨木和生

確かな明るさに澄んだ目で、対象そのものを見つめて詠んだ第一句集。

向きかへて梢に光る冬の鵙
対象が自然そのものはもちろん、小さな草木や小動物であるときも、そのものを見るこの作家の目は確かな明るさに澄んでいる。 (栞・茨木和生)

     くみおきて水に木の香や心太
     遠くまで遊びに来しよ葭の花
     凍蝶のはねひからむとしてゐたり
     一滴のはなれて落つる雪雫
     足跡の乾いてをりぬ梅の花
     土塊をちんとひねりし雛のかほ
     日の帯のなかほどに虻とどまれる
     軽鳧の子の一羽は眠りきれずをり
     草分けてゆく風なんばんぎせるまで
     形代の生きて袂をかへしけり
     夕顔に月の光の襞生まれ
     ひそやかな鋏の音を萩にたて
     菊濡らすともなく雨のあがりけり
     一木の炎の形して枯るる
     流れたき形に水の凍りけり
     (自選十五句)

栞・茨木和生
装丁・君嶋真理子 四六判並製ソフトカバーグラシン巻き 192頁

●著者略歴
高田 正子
1959年岐阜県生まれ。1990年「藍生」創刊と同時に参加。1994年第一句集『玩具』。1997年藍生賞受賞
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