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ホーム句集 > 単行本鳥海壮六句集『梅暦』(うめごよみ)
書籍詳細

鳥海壮六句集『梅暦』(うめごよみ)[9784781411606]

販売価格: 2,700円(税別)
(税込: 2,970円)
[【在庫切れ】]
◆第一句集
篤実という言葉が鳥海さんほど似合う人を他に知らない。

南に海ある町や忘霜

「南に海ある町」とは鳥海さんの暮らす小田原のことだ。鳥海さんと私が師事した藤田湘子の生まれ育った町でもある。昔から避寒地として知られる小田原に、ある朝遅霜が降りた。忘霜の季語を配してこそ、「南に海ある町」が生きてくる。
(序より・小川軽舟)

◆小川軽舟選
噴水を集合場所に決めて散る
朝顔や藍の作務衣の新しき
水馬なんにもなくて杭ひとつ
南に海ある町や忘霜
虻とべり尾崎一雄の表札に
波高く父の日の沖暮れにけり
余震またあり魚屋の蜆桶
大寺の筍飯に忌を修す
石蓴搔く戦艦大和沈みし日
雲の峰戦死の兄の葉書燃す



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ご本の紹介
(ふらんす堂「編集日記」)



*

[とりうみそうろく(1934〜)「鷹」同人]
序:小川軽舟
装丁:和兎
四六判ハードカバー装
222頁
2019/3/28刊行
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