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ホーム ｜ 句集 > 単行本 ｜ すゞき素宇句集『無何有』（むかう）
書籍詳細

すゞき素宇句集『無何有』（むかう）[9784781410265]

販売価格: 3,000円(税別)
(税込: 3,300円)
[【在庫切れ】]
◆第一句集
囀や待合室はサロン・ド・老

この人の〝作風〟を一言で言えば〝自然詠〟というよりは人事を通しての〝人生詠〟であろうか。「医術は仁術也」というように単に患部を改善、治すということだけでなく、人々に喜びと希望を与えてきた人だけに、人間の心理を読む洞察力の深さを感じる句が多い。そして特筆すべきは、ウィットを兼ね備えていることだ。
（序文より・中原道夫）


◆自選十五句より
立春や卵を立ててみせるぢぢ
朧月春画の趾はみな屈る
余生には琴棋書画ある日永かな
老い晒すことの序でや更衣
蒙古斑夏の海へと溶けにけり
かはほりの数殖えてきて母の声
酔芙蓉しぼまぬ内の老い支度
薪能闇を支へる蛙股
能果ててちちろと席を入れかはる
こんなにも尽したはずの秋扇



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ご本の紹介
→ （ふらんす堂「編集日記」）



*

［すずきすう（1939〜）「銀化」同人］
序：中原道夫
跋：大月光勲
装丁：中原道夫
菊判変型ハードカバー装
228頁
2018/2/20刊行
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