出版社ふらんす堂の句集・歌集・詩集などを扱うオンラインショップです。
■百首シリーズ■
最新刊
1700円(税抜)


『岡井隆の百首』



『与謝野晶子の百首』



『落合直文の百首』



『山崎方代の百首』



『寺山修司の百首』



『森鴎外の百首』




■現代俳句文庫■
最新刊
1200円(税抜)


『金子敦句集』




■大阪俳人シリーズ■
最新刊
1200円(税抜)


『四明句集』




ホーム句集 > 単行本前田地子句集『跫音』(あしおと)
書籍詳細

前田地子句集『跫音』(あしおと)[9784781408736]

販売価格: 2,600円(税別)
(税込: 2,860円)
[【在庫切れ】]
◆第一句集
わが雛を盗る纏足女つどひ来て 

恐ろしい。胸苦しい。声が出るような悪夢である。この世のこととは思われない。しかし、これは敗戦後の旧満州で地子さんが、実際に経験したこと。もし地子さんが記録しなければ、無かったことになってしまう。そこに地子さんが、どうしても書きつけなければならない、一巻にまとめなければならない理由があった。このように切実な俳句が、他にいったいどこにあろう。歴史をものがたる貴重な記録であると同時に、人間を描いた俳句、その極限とも言うべき句群である。
(帯より・小澤實)

◆自選十五句より
大地より賜るわが名雪割草
陽炎や父を探して遠き国
身の内に金鈴一つ春の闇
花屑や馬の跫音近づきぬ
東京廃墟百日紅のみ輝ける
死蝉の片羽懸かる蝉の穴
十薬や精神棟の鉄格子
汗の粒目にしみ麒麟傾ぎたる
どこからか産声のして広島忌
隠るるやわれ失禁の高粱畑

*

[まえだくにこ(1940〜)「澤」同人]
帯・小澤實
跋・押野裕
装丁:和兎
四六判フランス装
232頁
2016/7/20刊行
【注】ふらんす堂友の会の方以外の注文は 先払い となっております
カード決済・ネットバンキング決済以外のお客様は、注文確定メールに払込先が記載してありますので、そちらからお振込みください。
払込が確認でき次第順次発送いたします。書籍代と送料の他に別途振込手数料がかかります。
予約の商品などを購入される場合、在庫のあるものと一緒に購入されますと、送料一律の関係から、発送は予約商品発売後になります。
インボイス制度の適格請求書が必要な方は備考にその旨をご記載ください。