◆第一句集シリーズ/I
梅漬ける私が私である時間
詩性と子供のような純な心を失わず、背伸びすることなく、こつこつと一句一句を積み重ねていって欲しいと願っている。
(序より・福島せいぎ)
◆自選十句
桃洗ふやうに赤子の湯浴みかな
団栗とドロップしまふ宝箱
秋祭り天狗に子供ついてゆく
独楽と独楽負けず嫌ひがはじき出す
百万の蟻の兵隊砂嵐
半球に呑み込まれゆく春の星
生身魂杖で窓打ち鳥の番
夏の雲死は日常のひとかけら
庭先に降りてきさうな冬の月
福耳の子供の寝息去年今年
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[きのうちまや(1970〜)「なると」同人、「万象」所属]
序:福島せいぎ
装丁:和兎
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2018/11/1刊行