◆第一句集シリーズ/I
万緑や遥かなるもの畏れゐて
人生観の深まりに添うように、さらに深遠な世界へと進化している。
(序より・福神規子)
◆自選十句
小春日や夫婦茶碗を夫と買ひ
旧とつくものみないとし露の秋
ほうせん花なぜか文房具屋が好き
日本語はやはり縦書花きぶし
虫売りのいつもの隅に荷を解きて
万緑や遥かなるもの畏れゐて
今生をただ唖蝉でありにけり
かまつかにぐいと心をつかまれし
何もかも遠しと思ふ星月夜
桐は実にいつしか齢重ねゐて
Amazonでの本の購入はこちらより→
Amazon
ご本の紹介→
(ふらんす堂「編集日記」)
*
[ひらぬまさよこ(1948〜)「雛」「若葉」所属]
序句:高田風人子
序:福神規子
装丁:和兎
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2018/10/23刊行