◆第一句集シリーズ/I
鶏頭を押す鶏頭を押す鶏頭
鶏頭の無限の連鎖は「別に一体」の鶏頭に接続されるだろう。
(序より・佐々木六戈)
◆自選十句
鶏頭を押す鶏頭を押す鶏頭
春泥を来てO脚のまま生きる
床の間に猟銃仏壇に銃弾
此の國の季語被曝せり蕗の薹
半島を出て征く櫻ふぶきかな
原爆の日や大脳の形の雲
牛膝戦争ごつこしか知らぬ
汝が蔵書積めば小鳥の来る高さ
肩車より下ろされて土匂ふ
句はすでにそこにあり枯葎に日
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[はなぶさなおまさ(1962〜)「草藏」所属]
序:佐々木六戈
跋:西野文代
装丁:和兎
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2018/8/15刊行