◆第一句集シリーズ/I
いつだつてまひまひであるこれからも
熱いようでいて冷徹にものを見据えているような月子さんの視点が生きているように思うのである。
(序・山田佳乃)
◆自選十句
しあはせになりたいなりたい蟻地獄
汐まねき舟を眺めて恋をして
不器用な弾丸となる金亀子
赤い靴履いてマネキン月の客
祈るものなど何もなく神無月
革命はいつも隣に春の雪
シリウスに春の痛みのやうなもの
封蝋のぬらりと赤し蠅生るる
あの駅へ帰らう今日は十三夜
巨木より水の音して寒昴
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[しんやつきこ(1971〜)「円虹」所属]
序:山田佳乃
装丁:和兎
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2018/6/22刊行