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後藤比奈夫句集『心の小窓』(こころのこまど) [9784894029880]

販売価格: 1,500円(税別)

(税込: 1,650円)

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◆今日ひらくことば
心にもありたる小窓初明り
 「俳句朝日」に四年間にわたって連載したものを一冊に。「句と文と見開きの二頁で一ヶ月分、俳句と文章はお互いに自由である。」とは著者のことば。作品と文章との響きあいを楽しむ一書である。

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 『俳句朝日』の毎号巻頭に、俳句七句と季節のエッセイ三百字を寄稿することになって、いつの間にか四年が過ぎた。連載の仕事は初めのうちは、肩が凝るものだが、馴染んで来るといそいそと楽しいもの。句と文と見開きの二頁で一ヶ月分、俳句と文章はお互いに自由である。同誌の休刊で締め括りが中途半端に終わっているが、それもまた一興かと思っている。(あとがき)

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目次

小窓のことば--恋に窶るる
雛の膳--春子の被たる
蘆焼--魔性の火
魚島--蛸壺
鵜の所行--池薄暑
又の名をぼろんかずら--時計草
じっと座って--炎天
作句自在--女酒
うすにごり--貴船の雫
縮緬雑魚--波止場の秋
ふっくらとお通--薬掘り
大成就--夜神楽
蛇足--自然足
裸雛--立春大吉
コップ挿し--惰眠
まいどはや--桜湯
沙羅執着--沙羅咲けば
飯匙倩の顔--飯匙倩入り酒
八朔の苦餅--ボトルシツプ
滝道苦難--滝珊珊
天守燦然--秀吉の城
にこにこと--福助作り
岩屋戸--天の磐戸
いくさの夢--好い加減
鬘合せ--小正月
菱餅つれづれ--髯美しき
ゴーギャンという種--花ゆすら
花絵--糸繰草
玉手箱--麒麟たち
山崩れ--倚松庵
マリンという艇庫--ヨツトハーバー
踊の手--四十五度
月と萩--萩の寺仲秋
とぶ蛍--涓泉亭
耄け茫--小さき夢
古羽子板--青空市
寒の石--句碑初春
雛子さんの雛--歳月美し
初花めぐり--春の時雨雲
美しい糞--草青む頃
水母の骨--美女と水母
竹夫人--五色の絲
象と牛--酔狂
だだちゃ豆--良妻
綿入れのコート--銀涼し
夜盗虫--秋晴する男酒
亥の子餅--掛火縄
着衣始--燦と金
粥杖--振振
水取とだだおし--糊こぼし椿
訣れは花と--一会の花
あとがき



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[ごとうひなお(1917〜)「諷詠」主宰]
装丁・君嶋真理子
A6判フランス装
114頁
2007.11.23刊行
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