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◆テーマ別精選句集
どの国の時計に似たる時計草
はじめは人事句が好きであった。が、そのうち次第に自然諷詠に心が傾き、中でも花を詠んで心が安らぐようになった。ただ花との交情では、花は遠慮なく人の心の高さを要求してくるのであった。(あとがきより)
◆季語索引付
現代俳句の世界を新しい角度から照射し、一人一人の作家をより立体的に把握せんとする意欲的試みに充ちたシリーズです。伝統形式にささえられた芳醇なる作品群は、私たちの魂の渇きをきっと豊かに充たしてくれることでしょう。私たち日本人のアイデンティティーをこの小さな本にみつけてみませんか。
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[ごとうひなお(1917〜)「諷詠」主宰]
装丁:千葉皓史
栞:多田道太郎
A6判フランス装
82頁
1996.08.01刊行