◆第一句集シリーズ／I
身を尽くしあひて十年秋晴るる
写生の的確さ、知性の豊かさ、自在性などの面で氏の多面的な才能が覗く。
（序・佐々木建成）
◆自選十句
寿老人遅れ給ふな宝船
千体の仏を前に弓始
生き生きと愚痴る女や春隣
等伯の松林烟る春の雨
母の日や柳眉の母の古写真
俳号に父の名貰ひ秋彼岸
秋天や四国三郎海に入る
身を尽くしあひて十年秋晴るる
能管の清しき響き秋深む
老妻に代はり厨にちやんちやんこ
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（ふらんす堂「編集日記」）
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［おちけんし（1944〜）「天穹俳句会」「創生俳句会」同人］
序：佐々木建成
装丁：和兎
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2018/12/19刊行
