◆第一句集シリーズ/I
畦焼きの火を追うて風走りけり
この句集は今までの生き方の確認であり、未来への生き方を示唆しているのである。
(序・山田六甲)
◆自選十句
折れ口を合はせみてをり蓮根掘
草萌えに鳩は歩みを乱さるる
仏生会門といふ門開けてあり
やはらかく肌刺す風や麦の秋
ひとつ垂る植ゑし覚えのなき糸瓜
残り福めでたく餅を拾ひけり
畦焼きの火を追うて風走りけり
花好きな母似の手つき菊根分
青空に溺るる小さき水着かな
名を知らぬ火の蝉の木と名付けたり
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[すみだちよこ(1951〜)「六花」雪樹集同人]
序:山田六甲
装丁:和兎
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2018/11/15刊行