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◆心のままに詠む
当たり前の景色の中の思わぬ出会い
365日シリーズ最新刊は細見綾子!
◆8月15日
白木槿嬰児も空を見ることあり
白い木槿の花が咲いている。嬰児は普段は泣いて、乳を飲んで眠るだけ。それが抱かれたまま空を見ている。笑うでもなく、泣くでもなく、じっと視線を動かさない。動くものや派手な色合いのものを見るなら分るが、空を見つめる赤ん坊はどこか神秘的だ。「赤ん坊」ではなく「嬰児」と言うと、子どもの月齢や、子どもを見る眼差しの冷静さが想像される。
季語=木槿(秋)
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[いわたゆみ(1961〜)「藍生」「屋根」所属]
装丁:君嶋真理子
四六判変形並製カバー装
2014/08/25刊行
138頁