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◆花のアンソロジー
365句の花のアンソロジー。
花のいのちの輝きに迫る。
本書は、2010年1月1日から12月31日まで、ふらんす堂のホームページに連載した「花の一句」を一冊にまとめたものです。
◆1月1日
日の障子太鼓の如し福寿草 松本たかし
穏やかな正月。座敷に座ると、ぴんと張った障子が太鼓の皮のように見える。叩けば晴れやかな音で鳴りだしそうだ。障子越しの柔らかな日を受けて床の間の福寿草も金色に輝いている。福寿草は別名「元日草」というように正月の花として親しまれ、寄せ植えにして床飾りなどに用いられる。新年らしいめでたさの漲る一句。
(『松本たかし句集』)季語=福寿草(新年)
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[やまにしまさこ(1960〜)]
季語索引・俳句作者索引付
装丁:君嶋真理子
A6判並製カバー装
238頁
2010.09.29刊行