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◆ 全句集
冬麗や草に一本づつの影
戦後俳句を代表する女性俳人・桂信子の作品五二一八句を収録。昭和の激動期より、90歳でその生涯を終えるまで俳句をつくり続けた桂信子の作品の全貌をとらえる。自らを律することに厳しく、鷹のごとき激しさをその内奥に秘めた信子の作品は、女性ならではの瑞々しい抒情性と清高の気品を湛えている。
収録内容・第1句集『月光抄』 第2句集『女身』 第3句集『晩春』 第4句集『新緑』 第5句集『初夏』 第6句集『緑夜』 第7句集『草樹』 第8句集『樹影』 第9句集『花影』 第10句集『草影』 「『草影』以後」の作品を納める。
栞 金子兜太 伊丹三樹彦 横山房子 室生幸太郎 松平盟子 坪内稔典 大木あまり 澤 好摩 仁平 勝 小澤 實
解題 ・ 宇多喜代子 年譜 丸山景子 吉田成子
季語別索引 初句索引
装丁・君嶋真理子
菊判上製函装
848 頁 2007.10.01刊行
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●著者略歴
1914年、大阪市生まれ。大手前高等女学校卒業後、「旗艦」に初投句、日野草城に師事。’45年、空襲に遭い句稿だけを持って避難。’49年、第1句集『月光抄』を出す。’70年に23年間勤めた会社を退職し「草苑」を創刊、主宰。現代俳句協会顧問。第1回現代俳句女流賞のほか蛇笏賞、勲四等瑞宝章など受賞。