◆第13回俳人協会新人賞受賞
第二句集『顱頂』で第33回俳人協会賞を受賞した著者の第一句集。
今、最も注目される俳人の話題の句集!
新装版にて刊行。
◆収録作品より
白魚のさかなたること略しけり
縁側欲し春愁の足垂らすべく
干草にゆふべの星の紛れ入る
襟巻の狐くるりと手なづけし
青饅のにぎはひといふ貝の足
山独活がいつぽん笊にあるけしき
ほこと割り新藷どちらより食ふか
北塞ぎかの麗子像描かれしと
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[なかはらみちお(1951〜)俳人協会会員]
序:能村登四郎
跋:林翔
装丁:坂川栄治
四六判ぺーパーバック
222頁
1994.10.20刊行