[立ち読みする]
2000年1月1日から12月31日まで、365日の自分史。平凡な日常の明け暮れを如何にして表現に乗せるか、いわばレアリテの詩的変換を図った日々の記録。ふらんす堂ホームページ連載で話題の俳句日記を単行本化。
一月一日 二〇〇〇年元旦
玉となる水めでたけれ初昔
四月十一日 朝のうち霰が降る、枝垂櫻、八重櫻咲きはじめる
月竝にさくらの散れるあしたかな
六月十日 「ふらんす堂」句會お茶の水吟行會のあと最終便で松山行
オノマトペ考へてゐる金魚の尾
九月一日 夢二忌
棒と杖ちがひおのづと秋風裡
十月十一日 横濱伊勢崎町の畫廊で矢野眞の木彫に出遭ふ
しろうさぎくろうさぎあきにかたまれる
十二月三十一日 新潟の實家にて
大年の無聊を空と分つかな
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
装丁・山崎 登 A5判変型上製カバー装