◆シリーズ最新作
昭和二十年五月の空は澄んでゐた
昭和二十年の五月はどのような暮しをしていたか、それを思う時がある。
空襲で焼け出されて、焼トタンで掘立小屋をつくり、しゃがむような格好で、訳のわからぬ「代用食」(芋や大豆の炒ったもの)を食べていた筈だった。
工場等は空襲で焼けて零、空気はきれいだった。そんな環境でも希望はあった。
映画監督になりたかった。だから米の飯が一粒もなくても希望はあった。
◆あとがきより
その日に在った事や心境を綴った上での一句である。つかず離れずして、それとなくエッセイと俳句がなじんでいる。
「そして、今」、多少の気負いと大きな「俳句日記」への熱い思いにひたっている。
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[おおまきひろし(1931〜2019)「港」主宰]
装丁:和兎
四六判変形上製クロス装
388頁
2019/5/15刊行