◆第一句集シリーズ/I
正座して清新の気を筆始
地道な日々の積み重ねは、何時しか個性の開花に繋り、この先晶子さんがどのような独自の世界を見せてくれるのか期待したい。
(序・野木桃花)
◆自選十句
初富士や薩埵峠の古戦場
種袋振れば音する近未来
おぼろ月故山へ戻る戻らざる
山頂の奇岩怪石冴返る
菜の花や里のにはとり放し飼ひ
故郷の空の広さよ蕎麦の花
初紅葉空にいちばん近い駅
小春日やほほと円空仏のこゑ
火の番へ父おくり出す影法師
雪しんしん所番地を消してゆく
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[いなばあきこ(1942〜)「あすか」同人]
序:野木桃花
装丁:和兎
A5判ペーパーバックスタイル
72頁
2019/2/9刊行