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◆必読入門書
俳句はこうして生まれる。
欲しかった一冊。
初句索引に加え、「私の作句法」を書きおろしています。
入門書としては必須アイテムのシリーズです。
次回配本:西村和子
◆001:ががんぼの一肢かんがへ壁叩く
蚊の姨ともいう巨大な蚊のようなガガンボ。長い肢でじっと壁に止まり、次の行動をためらうかのように一本の肢で壁を叩いている。大学前の下宿でか、帰郷中だったか。卒論を書きながら進路に迷っていた。このガガンボは自分自身だった。二年前に父を亡くし、この年の春学生結婚して、妻を体の不自由な母と一緒に郷里に置いて、退路は無かった。多難な前途だけは確かだった。 (『采薇』一九五八年)
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[やじまなぎさお(1935〜)「梟」主宰]
装丁:和兎
四六判変形カバー装
218頁
2013.04.05刊行