◆必読入門書
俳句はこうして生まれる。
欲しかった一冊。
初句索引に加え、「俳句をつくるうえで大切なこと三つ」を書きおろしています。
入門書としては必須アイテムのシリーズです。
次回配本:小川軽舟
◆001より
「恋文の起承転転さくらんぼ」
十歳代後半からどっさり書いた、読み返すのも恥ずかしい恋文が物置に一箱ある。書かなくなってかなり経って俳句に逢った。俳句は恋文と同じ、いや恋文である。俳句形式を思うときも俳句を書くときも、心細くてココロ千々に乱れる。だから起承転結とはいかない。つれない詩形式・俳句に対し、またある時は、まだ見ぬこの世の景や、あの世の景に、そして未生の我が句に対し、つい躙り寄り言い募りたくなり、ココロも言葉も千々に乱れる。 (『空の庭』)
*
[いけだすみこ(1936〜)]
新書版カバー装
装丁:和兎
218頁
2010.03.03刊行