◆第十五句集
あたたかや句集白寿にアンコール
『白寿』のあとがきに、これが最後の句集と記したが、アンコールなら許されるだろうと、勝手な言訳をして此所にもう一冊の句集を出すことを心に決めた。
第十五句集『あんこーる』。
◆自選十五句より
しをりあり秋の扇となりしより
月光に濡れて今宵の車椅子
柱状節理板状節理冬怒濤
水涸れて露となりし滝の老
どちらから涸れしともなく夫婦滝
花衣てふは心に着せるもの
散るさくらみんな散りたくなささうに
このさくら人のこころの中へ散る
フエールセーフフールプルーフ四月馬鹿
酒の香のせしといふ滝まのあたり
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[ごとうひなお(1917〜)「諷詠」名誉主宰]
装丁:和兎
四六判変形フランス装ビニール掛
2017/8/8刊行
134頁