書籍詳細
伊藤一彦著『若山牧水の百首』(わかやまぼくすいのひゃくしゅ) [9784781416915]
販売価格: 1,700円(税別)
(税込: 1,870円)
[在庫あり]
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書籍詳細
◆百首シリーズに若山牧水が登場!――自然に漂う未来の人
白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
(『海の声』)
愛誦歌のアンケートがあると、つねにトップの地位を占める有名歌である。「白鳥」は鷗だろうか、スワンだろうか。一羽なのか、数羽なのか。空を飛んでいるのか、海に浮かんでいるのか。青海原をイメージしたらいいのか、海岸近くを思い描いたらいいのか。すべては読者の想像にまかされているのが魅力である。二句と四句で切れる五七調のゆったりした調べがその魅力を支える。ポイントは結句の「染まずただよふ」。周りのどんな色にも染まらず自らを貫く純粋さ。この結句まで読めば、第二句の「哀しからずや」が感傷などでないことは明らかだ。
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[いとうかずひこ(1943〜)若山牧水記念文学館館長・「心の花」会員]
装丁:和兔
四六判変形並製カバー装
218頁
2024/09/01刊行
白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
(『海の声』)
愛誦歌のアンケートがあると、つねにトップの地位を占める有名歌である。「白鳥」は鷗だろうか、スワンだろうか。一羽なのか、数羽なのか。空を飛んでいるのか、海に浮かんでいるのか。青海原をイメージしたらいいのか、海岸近くを思い描いたらいいのか。すべては読者の想像にまかされているのが魅力である。二句と四句で切れる五七調のゆったりした調べがその魅力を支える。ポイントは結句の「染まずただよふ」。周りのどんな色にも染まらず自らを貫く純粋さ。この結句まで読めば、第二句の「哀しからずや」が感傷などでないことは明らかだ。
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ご本の紹介→ (ふらんす堂「編集日記」)
[いとうかずひこ(1943〜)若山牧水記念文学館館長・「心の花」会員]
装丁:和兔
四六判変形並製カバー装
218頁
2024/09/01刊行
問い合わせ先:03-3326-9061(平日10:00~17:00)