◆第六句集
死神は美しくあれ膝毛布
生きとし生けるものへ心からの愛を込めて。
およそ二〇一一年から二〇一五年の冬までの四〇七句を収録。公私ともに辛いことがあった歳月の中で、なるべく遊び心を失わず自在に作句してきたので、句集名を『遊星』とした。(あとがきより)
◆作品紹介
あかき花見つつ北窓ひらきけり
水面に蝌蚪ぶらさがりまた余震
野兎と別れて青き踏みにけり
青嵐や無用なものに我と井戸
寒木瓜や悲しきことを文にして
アイマスクして梟を思ひをり
水の音なき水の辺のあやめ草
つまらない荒野つまらない秋です
あかあかと減る楽しさやかき氷
小さき小さき我台風の忘れもの
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[おおきあまり(1941〜)「星の木」同人]
装丁:和兎
四六判ソフトカバー装
212頁
2016/10/01刊行