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第9回 俳句四季大賞受賞!
◆第四句集
高齢に至って閉塞的な病境涯を得たが、不思議にかえって日々新たなるものがある。
(著者 帯より)
◆自選十句
一卓にひと隔てる夜の秋
たくさんの音沈みゐる冬の水
三月の咽切つて雲軽くせり
一本の芒の水を替へにけり
死んでも怒るなと妻言ふ雪無尽
夏木よりすこし遅れて眠り来る
沈黙のたとへば風の吾亦紅
冬泉命終に声ありとせば
人見えて後ろ姿や春の坂
円き木に細長き木に卒業歌
[あやべじんき(1929〜) 「泉」主宰]
装丁:君嶋真理子
四六判並製ソフトカバー
192頁
2008.09.04刊行