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酒と釣りをこよなく愛す詩人の新たな境地。ちょっぴり寂しくて温かい、揺曳する人生の午後を感じる詩集。
前詩集『釣人知らず』で第35回横浜詩人賞を受賞した著者の第2詩集。
川端進の新たな境地!
恙なく生きのび、還暦も過ぎた……
酒と釣りをこよなく愛す詩人の
ちょっぴり寂しくて温かい
揺曳する人税の午後の時間……
(中上哲夫・帯より)
五十路をすぎれば蚊帳の外であげくのはて
待っていたのが
定年さ
御用済み
と言わんばかりにね
きたえにきたえたからだはほれこのざまで
健康保険のお世話になりっぱなし
かたときも手放せない
日々の暮らしで
男やもめの釣りだけの人生だが
病みながらも
嬉々としているね
今は
(「人生行路」より)
帯・中上哲夫
装丁・君嶋真理子 B6判フランス装 92頁
●著者略歴
1940年三重県松阪市生まれ。日本詩歌句協会会員。日本詩人クラブ会員。横浜詩人会会員。メンバーシップアユクラブ(通称マック)会員。詩誌「新・現代詩」会員。詩誌「木偶」会員。詩集『釣人知らず』2002年9月ふらんす堂刊(第35回横浜詩人会賞受賞)