※在庫はお問い合わせください。
◆“水”をテーマに全作品より228句収録。
格調ある韻律、透明で静謐なる作品世界。水と生命が響き合う。『游影』以後の作品も収録。
私自身のこころが絶えず水を求めているらしいことに気がついた。水に向ってなら何でも語れるという安心感があるのだろう。水はいつも私を黙って受け入れてくれるような気がするのだろう。そして、その水のひびき、音いろを考えるとき、なるほど、やはり私は水が好きだったのだと思う。
(あとがきより:鷲谷七菜子)
◆テーマ別精選
現代俳句の世界を新しい角度から照射し、一人一人の作家をより立体的に把握せんとする意欲的試みに充ちたシリーズです。伝統形式にささえられた芳醇なる作品群は、私たちの魂の渇きをきっと豊かに充たしてくれることでしょう。私たち日本人のアイデンティティーをこの小さな本にみつけてみませんか。
*
[わしたにななこ(1923〜)「南風」名誉顧問]
栞:新川和江
装丁:千葉皓史
A6判フランス装
80頁
1990.07.25刊行