◆第七句集
あとどれだけ俳句を続けられるか分からないが、理想の俳句を追い求めていきたいと思う。(著者)
◆収録作品より
囀に割り込む鳩の声さびし
霜の花忘るるために歩きけり
鎌倉の水羊羹と無常観
蟷螂よ答への出せぬものが好き
呼び鈴も核のボタンもあり真冬
冬うららうららというて死にたしよ
呼ばぬのに来る砂色の冬の蝶
凩に吹かれゆくものさやうなら
文旦も月もまんまる美学とは
桂信子と話すごとくに暖かし
鯨くるごとく虚子忌の来たりけり
蛸足の配線と春惜しみけり
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[おおきあまり(1941〜)「星の木」同人]
装丁:君嶋真里子
四六判仮フランス装カバー掛け
210頁
2025/01/20刊行