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◆ 第七句集
鬼房の鬼の一字が春を呼ぶ
存在するすべてのものに、
季節はその光と影をなげかける。
象をすまわせている都市にも、
白い老婆の背中にも…。
ホットケーキ焼かれゐる間も四月なり
杖つく老人ふりむく春の道寒し
喪の家は寿司屋なりけり春一番
水ちびちびのんで春昼しづかなり
鈴木六林男句集読む春暑き鉄の机
ピストルが巴里の夜を飛び夏はじめ
白い老婆十一月の窓を過ぐ
初夏の雨雨戸あけろと父が言ふ
コピー機を紙つぎつぎと出る夜長
象のゐる街なり春の吉祥寺
「雪解」同人 (1962〜)
定価 本体2000円+税=2100円
装丁・君嶋真理子
四六判ペーパーバックスタイル
100頁 2007.06.24刊行