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◆ 第四句集
楸邨のいそぐなのこゑ春疾風
前句集『翔』につぐ第四句集。
作品の背後にはつねにあたたかな生命のぬくもりがあり、師・楸邨の血脈と骨太なる風雅の精神に富む。
良寛のよろこびさうな春の雪
楸邨のいそぐなのこゑ春疾風
葉櫻のまつただ中へ生還す
ほつほつほつぽつぽつ母のさくらの芽
ノーモアヒロシマ一匹のみづすまし
生も死もたつた一文字小鳥来る
南無妙法蓮華経南無冬の蠅
朝顔やことば短きほどよけれ
もう父に問ふことのなし春の霜
さくらさくちるさくらちる独語かな
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装丁・田中淑恵
四六判上製カバー装
260頁 2007.12.22刊行