第42回俳人協会賞本賞受賞!
◆現代俳句叢書 待望の第六句集
初風はどんぐり山に吹いてをり
私を映してくれる宇宙の愛に応えて、私の方からも無心に宇宙を映したい。わが俳句は宇宙とのそういう交流であって欲しい。
(あとがきより)
◆自選十五句より
冬鵙は弘川寺をよく通る
文書いてゐる朝顔の花の前
桃に色来そめし美濃の奥にあり
雪空を畳のやうに鷲飛ぶと
瓜きざむ蓮如ゆかりの寺にして
秋風やはがねとなりし蜘蛛の糸
歯朶の塵こぼれて畳うつくしき
金星の生まれたてなるとんどかな
冬日落つラインの?狂ふとき
餅花の見ゆる赤子を抱きにけり
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[おおみねあきら(1929〜)「晨」代表同人]
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装函入り
228頁
2001.10.25刊行