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◆第七句集
四季別作品と「熱帯・帝國・キッチン」という三つの群作。四季については、夏80、秋60、冬・新年50、春50語の季季語を選び、一語について3句を書きました。つまり三通りの<アマリリス>や<油蟲>があるわけです。合計240季語、720句。群作は各60句。全900句が収録されています。この方法はおのずから、固有の俳句論を展開していることになります。
(帯より・久保純夫)
◆本書より
子に語る子の物語アマリリス
白鷺に及んでいたり夢魔のこと
神無月空渡るもの何もなし
枯芒女時を急ぐテロリスト
縄跳びのいつも遅れをとる左
帝國の天上天下油蟲
水涅槃いずこへ還る象の鼻
ときおりは夜を漂う片手鍋
玄米や幼き貌をして果てり
湯葉の凹凸にある善と悪
*
[くぼすみお(1946〜)]
英訳:久保るみ子
装丁:あおとびのり子
菊判上製カバー装
324頁
2009.07.07刊行