◆ 現代俳句文庫61
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既刊句集『瑠璃薔薇館』『水渉記』『聖樹』『熊野集』『比翼連理』『光悦』と『光悦』以後から400句を抄出したハンディな一冊。エッセイ・解説付。
木蓮よ「その白い魔女を風葬に」
羊歯軋む井戸まで森のかわいた径
刈田貫く鉄路で妊婦だけの焚火
赤い海星焦げる日傘の舞う地下街
雨ざらしの犬よ影絵になるまで少女
手鏡の蛇千年の多毛かな
二人して雀隠れを愉しめり
ゆきずりのよもつひらさかももの尻
抒情派の玉葱として滅びゆく
種茄子凄んでいるをふところに
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<著者略歴>
久保 純夫
昭和24年12月14日大阪府生れ。昭和45年同人誌「獣園」創刊に参加。昭和46年「花曜」入会。夏、鈴木六林男に初めて会う。昭和54年第八回花曜賞受賞。昭和61年第一五回六人の会賞受賞。平成5年第四二回現代俳句協会賞受賞。平成18年「光芒」創刊。現在、「光芒」発行人。現代俳句協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)