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◆ 第四詩集
詩人の手がそっと、かかげられ、何かをさししめす…
わたしたちの存在は一瞬その影を濃くする。
足元をかすめていくものの羽ばたき… (帯より)
「言葉と出会うたびに/人は若がえる/神の手でつくられた言葉の力で/人は人になる」と言った詩人がいます。私は、詩の宇宙に足を踏み入れて以来、行き方知れずの迷子になったままですが、見つけたと思う間もなくたちまち茫漠としてしまう自分自身を、変わることなく探し求めて、言葉の世界を旅しているようです。(あとがき)
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わすれられた
思い出が
風に吹かれている
ぽっかり穴のあいた
こころを抱いて
見あげている
ひとがいる
なつかしいことばが
まいおりてきたようだったが
風の向こうへ流れいった
(「雲」より)