[立ち読みする]
◆新しく夢みる詩人叢書シリーズ
◆大きな不思議・待望の第3詩集
読み終わってみると、いつしか作者は姿を消していて、”大きな不思議”だけが残るという装置が仕掛けられているのです。それも、無理なく、ごく自然に。「うまいなあ」。読みながら、そうつぶやいていました。
(帯より)
◆推薦のことば
ぼくらの人生は詩集をひらいた一頁めからはじまる。このシリーズに登場する詩人たちは、つねにフレッシュでありつづける。詩歴の長短には関係なく、いつまでも若い。世界にも例のない日本語ということば、平仮名、片仮名、漢字を使って詩を書く素晴しさを教えてくれる。学生時代から詩を書きはじめたわたしは、どきどきするような思いで他人の詩集を読んでいた。いうまでもなく詩とは発見であり、絶えず、みずからを新しくする「新人」なのである。
社会人になって以降、大学生になったかべるみさんの抒情詩は、一段と冴えて日常性の中の日々新しい日常を見つめなおしている。
(清水昶)
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[かべるみ 「はそうの会」同人 日本現代詩人会会員]
栞・帯:清水哲男
装丁:スタジオ・ギブ
装画・エッチング:牛尾篤
B6判ペーパーバックスタイル
94頁
1995.02.20刊行