[立ち読みする] [池田澄子さん16000字インタビュー 「前ヘススメ」も「バナナジュース」も 前編] / [中編] / [後編](「週刊俳句 Haiku Weekly」より) [高山れおな氏評『鑑賞 女性俳句の世界』第六巻を読む(2)併せて池田澄子著『休むに似たり』について](「―俳句空間―豈weekly」より)
池田澄子はなにゆえ俳句を書くか?その答えのすべてはこの一書の中にある。俳句を論ずること、それは新しい明日の一句のためなのだ。===========多くの俳句を読んで、三橋敏雄に師事しようと決めた。そして、俳句を作ることが孤独な営為であることを知った。その営為には、三橋敏雄という俳人、三橋敏雄作のどっさりの様々な俳句が、常に立ちはだかっていた。今も。(あとがきより) ===========目次1的は あなた――私の出会いの句と別れの句恋の告白ではなく――三橋敏雄の恋の句我は海――三橋敏雄の海の句もの音や――三橋敏雄の食の句記憶する意志――三橋敏雄の俳句遊び・身過ぎ世過ぎでなく――追悼・三橋敏雄自己啓発あるのみ――追悼・三橋敏雄非安穏の俳句――追悼・三橋敏雄無季俳句の可能性を追求――三橋敏雄氏を悼む学んで、なぞらない――師から何を受け継いだか根を継いで新種の花を――師系に学ぶ2幻も亦この世のもの――三橋鷹女感知し認識し反応する――虚子に学ぶ初々しさ――高浜虚子の俳句悲とは何――高屋窓秋と俳句逝くに足る絶望――西東三鬼・辞世の句 人生を象徴する一句嗚呼――折笠美秋句集『君なら蝶に』羞恥に凝る――攝津幸彦句集『陸々集』一輪ゆえに――攝津幸彦句集『鹿々集』攝津さんのこと――攝津幸彦追悼青年命懸――佐藤鬼房ゆたかなる夢まぼろし――『清水径子全句集』佳き人の佳き俳句――田中裕明の人と作品念力と技――山本紫黄「山紫集XI」3正真正銘自分であることの強さ――津田清子単純の強み――金子兜太謙虚に執拗に――摂津よしこの半世紀うしろの闇の湿り――正木ゆう子・戦後生まれの代表作家健全な屈託――正木ゆう子4俳句への馳走――高山れおな句集『ウルトラ』・栞「それはそれ」の思想――永末恵子句集『ゆらのとを』巧みさを隠す――桑原三郎句集『晝夜』今を生き、今を書く――中村裕句集『石』るり子さんの指先は――岡崎るり子句集『冬の浮彫』細心・それは愛――栗島弘句集『遡る』虚心と自負心――麻里伊句集『水は水へ』・序意思による俳諧――林朋子句集『眩草』・栞交歓ということ――長谷川櫂句集『果実』「我」を遠くへ――岩淵喜代子句集『硝子の仲間』無惨であることの……恍惚――原雅子句集『日夜』・栞退れば見ゆる――大場佳子句集『何の所為』凩を待つ――中山美樹句集『おいで! 凩』・栞過激なる些事――山尾玉藻句集『かはほり』迷う才能――森澤程句集『インディゴ・ブルー』失意が育むもの――藤田直子句集『秋麗』5取り返しつかぬこと――わが原風景と作品主義ではなく――口語と文語現れてみないことには――俳句の新しさとは言葉で作る真実――迫真性の実体〈個〉の一例として――情趣の革新怖れつつ遊ぶ――句会・吟行滅び合うもの同士として――旅を詠むしかし、書き残さざるをえず――有季定型は今日の社会とどう折り合いをつけていこうとしているのか===========いけだすみこ (1936〜)定価 本体2286円+税=2400円装丁・君嶋真理子4/6判ペーパーバックスタイル276頁