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[中村安伸氏評『■「澤」2008年7月号を読む(1) 空へゆく階段―技術者田中裕明について](「―俳句空間―豈weekly」より)
既刊五句集に「『夜の客人』以後」と「『夜の客人』拾遺」を加え2731句収録。
2004年12月30日、田中裕明は俳人としてのその短い生涯を終えた。享年四十五。雪の降りつづく日であった。田中が愛し、育てた弟子たちによって全句集が編まれた。思いを深くこころをとぎすまして一句一句にこころをかたむけながらの作業であった。「日本の伝統詩としての俳句をつくる」ということ、「詩情を大切にする」ということ、この二つの志の結晶としてこの全句集は在りつづける。
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●収録内容
第一句集『山信』
第二句集『花間一壺』
第三句集『櫻姫譚』
第四句集『先生から手紙』
第五句集『夜の客人』
「『夜の客人』以後」
「『夜の客人』拾遺」
解題/岸本尚毅
年譜/対中いずみ
あとがき/山口昭男
季語別索引・初句索引
栞/前登志夫 夏石番矢 杉本秀太郎 小澤實 宇多喜代子 島田牙城 高橋睦郎 四ッ谷龍 大木あまり 小川軽舟 長谷川櫂 森賀まり
●著者略歴
大阪府大阪市生まれ。高校在学中の1977(昭52)年、「青」入会。波多野爽波に師事。京都大学在学中、79年、青新人賞、81年、青賞を受賞。卒業した82年、第28回角川俳句賞を受賞。俳壇を代表する青年作家として名を馳せた。爽波没後の92年、「水無瀬野」創刊。これを母体に2000年、主宰師「ゆう」を創刊。2004年の12月30日、田中裕明は俳人のとしてのその短い生涯を終えた。 享年45。