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亡き子への思いとともに歩んだ俳句の日々。昭和33年から平成16年までの作品を収録した句集。
◆収録作品より
夕映の山の紫春近し
創世の色に日を透き水草生ふ
麦の芽や鉄都展けし山畠
蜷の道しるく明るき水の底
山羊の口休む暇なし草青む
濡れ透きて蝉今生れしばかりなる
次の田へ流れ落ちゆく根無草
反抗の長子に黙し蠅を打つ
分け入れば芒ヶ原の深さかな
月の夜のかぐや姫てふ物語
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[はまださえ(1924〜)「俳人協会」会員 「諷詠」同人]
序・題簽:後藤比奈夫
装丁:君嶋真理子
四六判上製函装
174頁
2007.07.19刊行