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素直な心と目で対象を眺め、柔軟な感性で詠んだ俳句の数々。昭和51年〜平成18年の間の作品を収録した句集。
◆収録作品より
どの色も好きで朝顔市にゐる
貰ひ来し鈴虫の籠置けば鳴く
一村の稲架立ち並ぶ日和かな
山門を出て遠ざかる蝉時雨
豊かなる雪を被きし聖樹かな
率直な言葉涼しく諾へり
梅漬けて夜も匂へる女の手
月上げて二人暮らしの家となる
片陰にバス待ちこころ整へり
種袋いのち触れ合ふ音のして
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[うたしろすみこ(1927〜)「若葉」同人]
序:鈴木貞雄
跋:谷口忠男
装丁:君嶋真理子
四六判上製函装
228頁
2007.07.25刊行