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◆ 第一句集
「沈黙も会話の続きソーダ水」日常生活の一寸した起居、ちょっとした思いつきを切絵の様に切りとってきて一句に仕立て上げるということは俳句の中の大切な要素である。俳句は人柄を表すとよく言われるが、地味ながら堅実な貞子さんを表わして面目躍如たるものがある。(大槻右城・序より)
●自選一〇句
一条の滝の重みとなり凍つる
山越えて海に近づく春隣
深吉野に逢ひ得し神の初桜
物語ありさうに燃ゆ遠烏賊火
長老の潮に嗄れたる踊唄
草餅のありて雨読の日と決めし
鷹匠の鷹に負けざるするどき眼
落葉降るより武蔵野の景となる
ものがたり何かききたくなる煖炉
著ぶくれてをるは旅人ばかりなり
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「ホトトギス」同人(1928〜)
定価 本体2476円+税=2600円
序文・大槻右城
装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装
196頁 2007.08.23刊行