◆第二句集
俳句に携わっている人々の言葉や、作品、評言に出会ったときの、どやされるような歓び。在るものではなく、在り得るものに遭遇する───不用意にはじまった私の俳句のある暮しのすべてです。
著者(あとがきより)
洗ひ髪夜間飛行の灯火見ゆ
垣繕うて漢籍にまた向ふ
木の実植う大物主命かな
赤ん坊に眉らしきもの夜の秋
雲の峰恋ありてよしあるがよし
無患子や身にたくはへむ空のあを
放庵の下絵に冬を籠りをり
題簽・森澄雄
装丁・君島真理子 四六判上製函装 166頁
●著者略歴
1935年神奈川県に生まれる。1980年「杉」入会。俳句をはじめる。1983年「杉賞」受賞。「杉」同人