[立ち読みする]
第29回 俳人協会賞新人賞受賞!
◆精選俳句叢書「雪」シリーズ
向きかへて梢に光る冬の鵙
対象が自然そのものはもちろん、小さな草木や小動物であるときも、そのものを見るこの作家の目は確かな明るさに澄んでいる。
(栞より:茨木和生)
◆自選十五句より
くみおきて水に木の香や心太
遠くまで遊びに来しよ葭の花
凍蝶のはねひからむとしてゐたり
一滴のはなれて落つる雪雫
足跡の乾いてをりぬ梅の花
土塊をちんとひねりし雛のかほ
日の帯のなかほどに虻とどまれる
軽鳧の子の一羽は眠りきれずをり
草分けてゆく風なんばんぎせるまで
形代の生きて袂をかへしけり
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
*
[たかだまさこ(1959〜)「藍生」参加]
栞:茨木和生
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバーグラシン巻き
192頁
2005.09.10刊行