書籍詳細

近藤千雅句集『花は葉に』 [9784894024276]

販売価格: 2,100円(税別)

(税込: 2,310円)

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大緑陰ディスカッションの輪のできて
男のうそ聞きつつ我はビール干す
一度は捨てた俳句を、自分の表現手段としてもう一度取り戻した著者の句集。

◆ 著者第一句集
いつの間にか花の盛りは過ぎて、ちらほらと枝先に残っていた花片もすっかり散り尽くし、柔らかな緑の葉がさわさわと吹かれる季節になっている───。「花は葉に」という季題の心を思うとき、<どこまでもひとりと思う花は葉に>のアンニュイは、季題が従来担ってきた伝統をしっかり感じさせる。しかし<花は葉に久女の謎は謎のまま>になると、加えて作者独自の感性と知性の融和を見ることが出来るのである。行方克己(帯文より)
今度句集を編むにあたって、今までの作品をすべて読んだ。そこには紛れもない近藤千雅さんの全貌が語られていた。勢いのある青春時代、教師としての喜び、迷い、悩み。女性としての心の揺れも、冷静な目も、潔い覚悟も、人生の陰翳も、一句一句に表われていた。西村和子(序文より)

     大緑蔭ディスカッションの輪のできて
     男のうそ聞きつつ我はビール干す
     シャンデリア涼しスターの足長し
     学校を捨てやう春の野に出やう
     回り道ばかりしてをり鰯雲
     ぬひぐるみ答へてくれず秋の夜

序文・西村和子 帯文・行方克己
装丁・君嶋真理子 四六判並製小口折 190頁

●著者略歴
昭和28年10月4日大阪生まれ。昭和55年~昭和63年「かつらぎ」投句。平成10年より「知音」所属。俳人協会会員
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