[立ち読みする]
◆ 第一詩集
名のそばに
名づけられないもの
名づけられないまま
通過する
「名づける」より
名のそばにある「名づけられない
もの」、「名づけられないまま/通過
する」もの、それが「詩」だという彼女の
発見の言葉に私は驚き、その言葉が普通の日常
生活からごく自然に引き出されてきたことにさらに驚く。
新井豊美
三十代後半から書いた六十篇ほどの詩は、二〇〇一年に、手作り詩集『月のみちかけ』としてまとめた。この度、四十代後半から今日までの五十篇ほどの中から二十四篇を選んで「二月うまれ」とした。
(あとがき)
栞・新井豊美
装丁・君嶋真理子
B6判並製ソフトカバー
86頁
2008.04.01刊行