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和田耕三郎句集『青空』(あおぞら) [9784894029484]

販売価格: 2,476円(税別)

(税込: 2,724円)

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◆ 第四句集
そらの青知り尽くしたり木守柿
鶏頭を剪り青空の流れ出す
拳骨の中は青空しぐれ去る
空青し冬には冬のもの食べて
水底に潜む青空冬木の芽
 一冊の句集にこれだけ空の青さを詠んだ作品が並ぶことは珍しい。「さすが、書名通りの『青空』という句集だ」と思いながらも、一つのことに気付いた。ここで詠まれている空のほとんどは、夏の妙に健康的な青空ではなく、寒さの厳しい中での空や晩秋の空のように、どこかひじょうにけなげな青さなのだった。(栞・より)

●収録作品より
山が山押して夜の来る年の暮
空澄める上にも空の澄むごとし
にはとりに炎天の沖ありにけり
しんしんとビルにビル向くさくら冷
死後のことしつちやあいねえや夏旺ん
耳の中大き枯野のありにけり
鶏頭花ちやらんぽらんでありしかな

栞・櫂 未知子
装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装
200頁 2007.09.01刊行
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